田牧ファームスJAPAN
コメ産業イノベーションの実現に向けて
近年、日本ではコメ消費の減少、農業従事者の高齢化、後継者不足等の理由により、コメ産業の衰退が深刻な問題になりつつあります。TAMAKI FARMSは、こうした状況の解決策として、日本産米の海外市場への展開を第一の取組みの課題として、日本法人の田牧ファームスJAPAN(仮名)を、日本においてUAV(ドローン)の農業活用にいち早く取り組んできた企業と協同で2018年9月(予定)に設立します。これまでTAMAKI FARMS において日本と海外で培った、コメの生産技術から国際流通ネットワークにいたる幅広い実績に、新技術「ドローン、IOT、AI、eコマース等」を取り込み活用することで、コメ産業における「生産・流通・販売」のイノベーションを創出し、海外展開を実現します。
Tamaki Farms Japn
Tamaki Farms
The Rice Industry Innovation (コメ産業イノベーション)
日本において日本産米の海外への輸出拡大は喫緊の課題ですが、現状では高価格の日本産米は国際競争力が低く輸出拡大は厳しい状況です。田牧ファームスJAPANは第一にこの課題を解決するため、コメの「生産」はもとより「物流」「販売」も含めた全体の変革に取り組んでいます。
1.Production 生産
コメの生産性の向上には効率的な大規模生産が必要不可欠です。この課題に対して田牧ファームスJAPANでは、第一に独自の直播栽培に最適な栽培管理(水管理、生育管理)を取り入れ、新技術(ドローン、IOT、AI)を活用することで課題の解決を目指します。(コメ生産において農業従事者の人口減少は、大規模生産農場へ転換する「大きなチャンス」ととらえています。)
2.Distribution 流通
アメリカにおいては日本産玄米を田牧ファームスJAPANが輸出、TAMAKI FARMS Inc.が輸入を行い注文に応じて精米を行うことで、流通コストの削減及び品質低下防止が図れます。アメリカでブランド化したコメは海外市場への展開が期待できるため、アメリカは日本以外の重要な拠点として位置づけ海外展開を強化します。またeコマースを活用した流通チャネルの構築にも取組んでいきます。
3.Marketing 販売
長年の経験と実績で培った、コメビジネスのノウハウやネットワークを生かした販売活動を展開していきます。販売活動において重要なポイントはブランド力の向上を図ることであり、特に日本産米の国際競争力が上がるまでは、ブランディングによる市場での販売優位性を確保することが重要です。またeコマースを活用した販売チャネルの構築にも取組んでいきます。
1.Production 生産*
2.Distribution 流通*
2.1 国際流通ネッワーク
2.2 国際物流チャネル
2.3 eコマース
3.Marketing 販売*
3.1 コンサルティング
3.2 ブランディング
3.3 eコマース
*各項目(項目名(仮))の内容は進捗状況によりプルダウンメニューに追加していく予定です。
TFJ(Tamaki Farm Japan) 方式直播栽培
“ASCS” (Aerial Seeding Cultivation Style)
シンプルな種子処理をして空から種をまくのが、最も低コストで作付けできる栽培法です。
温湯浸法による種子消毒から芽出し処理を経て、ドローンで種を空からまくのが、農薬も使わず種子処理費も安くできます。空からの種まきノウハウも含め、稲が圃場で良好な苗立ちをするまでには、各種作業それぞれのノウハウがあります。約80年前カリフォルニアで開発され、関連するノウハウが積み重ねられてきた「飛行機で種をまく方式の稲栽培」を、日本の栽培環境に合わせて応用することで、低コスト高反収栽培を実現させます。
ドローン搭載型種子散布装置の開発
湛水直播栽培においてドローンで空から種をまく装置の開発を行います。湛水直播栽培で空から種を蒔く散布は、肥料(粒状)散布とは異なるノウハウ・技術が必要となります。本種子散布装置は、これまで培ってきた空中散布のノウハウ・技術を基にドローンによる種蒔きを具現化します。また種子散布装置はユニット化して、他の散布のドローンへの活用も目指します。
種子散布装置
日本でのプレ運用(2017年)
TAMAKI FARMS Inc.は、昨年茨城産の多収米をカリフォルニア・ベイエリアに輸入し、オリエンタル系のスーパーにおいて3ヵ月で日本産米の売上げNo1を記録しました。今年は日本産米のイスラエルへの直接輸出を始め、アメリカの有名日本食レストラン等への直接輸出も開始します。